避妊相談
避妊相談

避妊の方法には、いくつかの選択肢があります。年齢、体質、これからの妊娠のご希望、生活のスタイルによって、向いている方法は変わります。
当院では、それぞれの方法の効果と注意点をご説明したうえで、ご本人が納得して選べるようご相談に応じています。「まだ決めていないけれど話を聞いてみたい」という段階でのご来院も歓迎しています。
毎日1錠を服用することで排卵を抑える方法です。正しく服用すれば高い避妊効果が得られ、生理痛の軽減や周期の安定といった利点もあります。飲み忘れると効果が下がるため、毎日続けられるかどうかが選択のポイントになります。詳しくは低用量ピル外来・漢方をご覧ください。
子宮の中に小さな器具を装着する方法です。黄体ホルモンを少量ずつ放出し、子宮内膜が厚くなるのを抑えます。一度装着すれば数年間効果が続き、毎日の管理が不要です。経血量が減り、生理痛が軽くなる方も多くいらっしゃいます。当院ではミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)を取り扱っております。
その他当院では、ホルモン剤や金属を使用しない、プラスチック製のFD-1を取り扱っております。受精卵の着床を物理的に防ぐことで数年間避妊効果を発揮します。
手軽で、性感染症の予防にもつながる方法です。ただし、使用方法や破損によって効果が下がることがあり、避妊法としての確実性は他の方法より低いとされています。他の方法と組み合わせて使うことで、より確実になります。
今後の妊娠を望まないことがはっきりしている場合の選択肢です。原則として元に戻すことはできません。当院では現在行っておりません。
次のような点をふまえて、ご一緒に検討します。
なお、避妊を目的としたホルモン剤には、性感染症を防ぐはたらきはありません。感染の心配がある場合は、コンドームの併用とおりものの異常・不正出血・性感染症検査での検査をご検討ください。
はじめに問診と内診、超音波検査を行い、子宮の形や大きさ、装着に支障がないかを確認します。感染症の検査や子宮頸がん検診をあわせて行うこともあります。装着は生理中か生理が終わってまもない時期に行うことが一般的です。処置そのものは数分で終わります。
装着からしばらくは、少量の出血や下腹部の張りが続くことがあります。多くは数か月のうちに落ち着き、経血量が減っていきます。装着後は、位置がずれていないかを確認するため、定期的に受診していただきます。
装着時に痛みを感じることがあります。まれに、器具が自然に外れたり、位置がずれたりすることがあります。また、まれに子宮に穴があく、骨盤内に感染が起こるといった合併症が報告されています。強い腹痛、発熱、大量の出血があった場合は、速やかにご連絡ください。
過多月経や月経困難症の治療を目的とする場合は保険が適用されます。避妊を目的とする場合は自費診療となります。
避妊をせずに性交渉があった場合、コンドームが破れた場合、ピルを飲み忘れた場合などに、妊娠の成立を防ぐことを目的として服用するお薬があります。
服用は早いほど効果が期待できます。性交渉から72時間以内の服用が目安とされており、時間が経つほど効果は下がります。100パーセント妊娠を防げるわけではないという点は、あらかじめご理解ください。
当日中の対応が可能です。基本予約制ですが、急を要する場合や困ったことがあれば、まずはお電話で直接ご相談ください。
服用後は、吐き気、頭痛、だるさ、不正出血などがみられることがあります。服用から2時間以内に嘔吐した場合は、効果が得られないことがありますのでご連絡ください。次の生理が予定より遅れる場合は、妊娠していないかの確認が必要です。
緊急避妊はあくまでも一時的な手段です。継続して避妊が必要な場合は、あわせてご相談ください。
生理が遅れている、いつもと様子が違うといった場合は、まず妊娠の有無を確認します。妊娠していた場合も、していなかった場合も、その後の選択肢は状況によって変わります。妊娠・妊婦健診もあわせてご覧ください。
どのようなご事情であっても、まずは状態を確認することが大切です。ひとりで抱え込まずにご相談ください。
10代の方からのご相談も承っています。保護者の方とご一緒でも、おひとりでも受診いただけます。
相談された内容が、ご本人の同意なく学校やお勤め先に伝わることはありません。10代の方に多いお悩みは思春期のお悩みにまとめていますので、あわせてご覧ください。
避妊法の効果は、「正しく使った場合」と「実際の使用状況」の二通りで示されるのが一般的です。両者に差が出るのは、飲み忘れや使用方法の誤りが起こるためです。
子宮内システムのように、一度装着すれば日々の管理が要らない方法は、この差が小さいという特徴があります。
一方、毎日の服用や毎回の使用が必要な方法は、生活の中で確実に続けられるかどうかが効果を左右します。ご自身の生活に無理なく取り入れられる方法を選ぶことが、結果的にもっとも確実です。
産後は、月経が再開する前に排卵が起こることがあります。授乳をしていても妊娠する可能性はありますので、性交渉を再開される前にご相談ください。
授乳中は、卵胞ホルモンを含む低用量ピルの使用に制限があります。授乳への影響が少ない黄体ホルモン単剤や、子宮内システムをご提案することが多くなります。子宮内システムは、産後の一定期間を経てから装着できます。
避妊は、一方だけが担うものではありません。パートナーの方とお互いの考えを共有しておくことが、結果としてもっとも確実な備えになります。
「相手に言い出しにくい」「話し合いにならない」というご相談も少なくありません。そうした状況であれば、ご自身の意思だけで続けられる方法を選んでおくことができます。子宮内システムのように、相手の協力がなくても効果が続く方法は、その点で選ばれることがあります。
また、避妊に失敗したかもしれないという不安を抱えたまま時間が過ぎてしまうことが、もっとも避けたい状況です。心配な出来事があった日は、迷わずご連絡ください。早い段階であるほど、とれる選択肢が多く残ります。
服用を中止すれば、通常は次の周期から排卵が戻ります。妊娠を希望される時期が決まっている方は、ご相談ください。
年齢だけで一律に決まるものではありません。喫煙の有無、血圧、片頭痛の有無などをふまえて判断します。使用が難しい場合でも、子宮内システムなど他の選択肢があります。
ご一緒の来院も可能です。診察室にお入りいただくかどうかは、状況に応じてご相談ください。
避妊のご相談では、月経の状況、これまでの妊娠や出産の経験、持病や服用中のお薬、喫煙の有無、血圧などをうかがいます。これらは、使える方法とそうでない方法を見分けるために必要な情報です。
答えにくいと感じる質問があれば、その旨をお伝えください。無理にお答えいただく必要はありません。分かる範囲でお話しいただければ、そのうえで安全に選べる方法をご提案します。

えにわ産婦人科
院長 春日 芙貴子
得意な診療・専門領域
保有資格
所属学会
監修者紹介
札幌医科大学医学部を卒業後、函館五稜郭病院、市立釧路総合病院、札幌医科大学などの産婦人科で勤務。製鉄記念室蘭病院の産婦人科科長を経て、えにわ産婦人科の院長として診療にあたっています。
診療で大切にしていること
月経のお悩み、がん検診、不妊の相談、妊婦健診、更年期の不調に対応しています。検査の意味や病気の状態を説明し、一人ひとりのご希望に合う選択肢を、ご納得いただいたうえで選ぶことを大切にしています。
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