思春期のお悩み
思春期のお悩み

初経を迎えたころから10代のあいだは、体が大きく変わっていく時期です。生理の周期が安定するまでには数年かかることが多く、痛みの強さや量にも個人差があります。友達と比べて不安になったり、家族にも相談しにくかったりすることがあると思います。
このページでは、10代の方に多いお悩みと、婦人科でできることをまとめました。保護者の方にも読んでいただける内容にしています。「病院に行くほどではないかもしれない」と迷う段階でのご相談で構いません。いつでも気軽にご相談ください。
初経の時期には幅があります。多くは10歳から14歳ごろですが、それより早い方も遅い方もいらっしゃいます。
目安として、15歳以上になっても初経がない場合は、一度確認しておくことをおすすめします。また一度始まった生理が3か月以上止まっている場合も、ご相談ください。
背景には、ホルモンのはたらきがまだ整っていないこと、急激な体重の減少、強い運動負荷、ストレスなどが関わっていることがあります。生理が長く止まった状態が続くと、骨量が増えにくくなるなど、将来に影響することがあります。原因を調べたうえで、必要な対応をご提案します。
10代の生理痛は、子宮の出口がまだ狭いことや、子宮を収縮させる物質が多くつくられることが関係していることが多く、成長とともに軽くなることもあります。
ただし、痛みで学校を休む、鎮痛剤が効かない、年々強くなっているという場合は、我慢せずにご相談ください。鎮痛剤の効果的な使い方をお伝えするだけで楽になることもありますし、必要に応じて他の治療もご提案できます。治療の内容は月経困難症・PMS・月経移動で詳しくご説明しています。
生理の前になるとイライラする、気分が落ち込む、眠くなる、肌が荒れるといった変化が毎月同じ時期に起こる場合は、PMS(月経前症候群)かもしれません。10代でも起こります。性格の問題ではなく、ホルモンの変動によるものです。生活に支障が出ているようであれば、治療の対象になります。
「生理痛は我慢するもの」という考え方が、まだ根強く残っています。痛みで日常生活に支障が出ているのであれば、それは相談してよいことです。
初経から数年は、周期が不規則でも心配のいらないことが多いのですが、周期が極端に短い、あるいは長い状態が続く場合は確認が必要です。
経血量が多いと、貧血が進んでいることがあります。立ちくらみ、疲れやすさ、集中力の低下といった症状が、貧血によるものだと気づかれていないことも少なくありません。血液検査で確認できます。
受験や試験、修学旅行、大会、発表会など、生理と重なってほしくない予定があるときは、お薬で時期をずらすことができます。余裕をもってご相談いただくほど選べる方法が広がりますので、予定が決まった時点でご来院ください。
詳しくは月経困難症・PMS・月経移動をご覧ください。
思春期になると、ホルモンのはたらきによっておりものが増えてきます。これは自然な変化です。ただし、色やにおいが変わった、強いかゆみがあるという場合は、炎症が起きていることがあります。
性交渉の経験がない方でも、カンジダなどの炎症は起こります。恥ずかしいことではありませんので、気になるときはご相談ください。詳しくはおりものの異常・不正出血・性感染症検査をご覧ください。
思春期のニキビは、成長にともなうホルモンの変化によって皮脂の分泌が増えることが主な原因です。多くは皮膚科での治療が中心となりますが、生理周期に合わせて悪化する場合や、生理不順をともなう場合には、ホルモンのはたらきが関わっていることがあります。
低用量ピルにはニキビが改善する場合がありますが、まずは症状の程度と生理の状況をうかがったうえで判断します。皮膚科での治療が適していると考えられる場合は、その旨をお伝えします。
短期間で体重が大きく減ると、生理が止まることがあります。体が「今は妊娠に適した状態ではない」と判断し、ホルモンのはたらきを抑えるためです。
この状態が長く続くと、骨がもろくなったり、将来の妊娠に影響が及んだりすることがあります。体重を戻せば生理も戻ることが多いのですが、時間がかかる場合もあります。生理が止まって3か月以上たっている方は、ご相談ください。
子宮頸がんの原因となるウイルスへの感染を防ぐことを目的としたワクチンです。小学校6年生から高校1年生相当の女子は、公費で接種を受けられます。
接種を受けるかどうかは、期待される効果と、報告されている副反応の両方を知ったうえで判断していただくものです。当院では資料をもとにご説明し、その場で決めていただく必要はありません。詳しくはワクチン接種(子宮頸がん・RSウイルス等)をご覧ください。
「内診をされるのでは」と心配される方が多いのですが、10代の方の診察で内診を行うことは多くありません。問診と血液検査、おなかの上からの超音波検査で確認できることがほとんどです。
診察の前に、どのような検査を行うかをご説明します。気が進まない検査は、断っていただいて構いません。受診の流れは初めての方へでご案内しています。
お話しした内容が、ご本人の同意なく学校に伝わることはありません。
お子さまの体の変化について、どこまで踏み込んでよいか迷われる方は多いと思います。本人が話したがらない場合でも、「困ったら一緒に行こう」と伝えておいていただくだけで、相談しやすくなります。
受診の際は、保護者の方とご一緒でも、お子さまおひとりでも受診いただけます。診察室にご一緒に入っていただくかどうかも、ご本人の希望に応じて調整します。
生理不順や生理痛は「そのうち治る」と考えられがちですが、なかには治療が必要なものもあります。学校生活に支障が出ている段階であれば、一度ご相談ください。
生理が始まった日と終わった日、痛みの強さ、量の多さを記録しておくと、自分の体のリズムが見えてきます。周期は、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数で数えます。
記録があると、診察の際にも状況が正確に伝わります。手帳でもスマートフォンのアプリでも構いません。受診の際は、アプリの画面をそのままお見せいただいて大丈夫です。
めったにあることではありませんが、10代でも卵巣のう腫や子宮内膜症が見つかることがあります。
特に注意していただきたいのが、卵巣のう腫の茎捻転です。卵巣が根元でねじれてしまい、突然の激しい下腹部痛が起こります。この場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
急に強い腹痛が起きた、痛みで動けない、吐き気をともなうといった場合は、生理痛だと思わずにご相談ください。
体調に問題がなければ、無理のない範囲で参加していただけます。つらいときは休んでよいことも、あわせて知っておいてください。
おひとりで受診いただけます。ご本人の同意なく、診察の内容をご家族にお伝えすることはありません。ただし、保険証を使う場合は、加入者宛に医療費のお知らせが届くことがあります。
10代の方の診察で内診を行うことは多くありません。行う場合も必ず事前にご説明し、同意をいただいてから進めます。
妊娠以外にも、生理が止まる原因はいくつもあります。体重の変化、運動、ストレス、ホルモンのはたらきなどを順に確認していきます。
体のことだけでなく、人間関係や気持ちのことで悩んでいる方もいらっしゃると思います。診察のなかでうかがった内容が、学校やご家庭に無断で伝わることはありません。
望まない性交渉があった、妊娠したかもしれない、断れない状況が続いているといった場合も、まずはご相談ください。何をどうすればよいか一緒に考えます。急ぐ内容のときは、予約の時間を待たずにお電話ください。

えにわ産婦人科
院長 春日 芙貴子
得意な診療・専門領域
保有資格
所属学会
監修者紹介
札幌医科大学医学部を卒業後、函館五稜郭病院、市立釧路総合病院、札幌医科大学などの産婦人科で勤務。製鉄記念室蘭病院の産婦人科科長を経て、えにわ産婦人科の院長として診療にあたっています。
診療で大切にしていること
月経のお悩み、がん検診、不妊の相談、妊婦健診、更年期の不調に対応しています。検査の意味や病気の状態を説明し、一人ひとりのご希望に合う選択肢を、ご納得いただいたうえで選ぶことを大切にしています。
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