ワクチン接種(子宮頸がん・RSウイルス等)
ワクチン接種(子宮頸がん・RSウイルス等)

予防接種は、病気にかかることや、かかったときに重くなることを防ぐための手段のひとつです。当院では、子宮頸がんの予防を目的としたHPVワクチンをはじめ、女性のライフステージに関わるワクチンを取り扱っています。
接種を受けるかどうかは、効果と副反応の両方を知ったうえで判断していただくものです。ご不明な点は、接種の前に遠慮なくおたずねください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的な接触によって感染するありふれたウイルスです。多くの場合は自然に排除されますが、一部のタイプでは感染が続き、長い年月をかけて子宮頸がんへと進むことがあります。
現在、国内では2価、4価、9価のワクチンが使用されています。防ぐことができるHPVのタイプの数が異なり、9価ワクチンはより多くのタイプに対応しています。どれを選ぶかは、年齢や公費の対象かどうかをふまえてご相談します。当院では主に9価ワクチン(シルガード9)を取り扱っております。
年齢とワクチンの種類によって、6か月から1年かけて2回または3回接種します。決められた間隔で受けることで、十分な効果が期待できます。途中で間隔があいてしまった場合も、最初からやり直す必要はありませんので、ご相談ください。
小学校6年生から高校1年生相当の女子は定期接種の対象で、公費により無料で接種できます。恵庭市から送付される予診票をご持参ください。
接種した部分の痛み、赤み、腫れがよくみられます。発熱、頭痛、だるさが出ることもあり、多くは数日のうちに落ち着きます。
まれに、接種後に広い範囲の痛みや、体の動かしにくさなどの症状が報告されています。こうした症状があらわれた場合の相談先や診療体制が全国に整えられています。気になる症状が続く場合は、当院にご連絡ください。専門的な対応や検査が必要と判断された場合、北海道内の各地域の協力医療機関をご紹介いたします。
接種の直後に、緊張や痛みから気分が悪くなったり、立ちくらみを起こしたりすることがあります。接種後30分ほどは院内でお休みいただき、様子を確認します。
ワクチンで防げるのは、原因となるHPVの一部のタイプです。すべての子宮頸がんを防げるわけではないため、接種を受けた方も、20歳を過ぎたら定期的に検診を受けてください。詳しくはがん検診(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣)をご覧ください。
お子さまの接種を検討されるにあたって、迷いや不安をお持ちの方は多いと思います。当院では、期待される効果と、報告されている副反応の両方について、資料をもとにご説明しています。
その場で決めていただく必要はありません。説明を聞いたうえで持ち帰り、ご家庭で相談されてから決めていただいて構いません。お子さまご本人にも分かる言葉でお伝えするよう努めています。10代の体の悩みについては思春期のお悩みもご覧ください。
RSウイルスは、乳児が感染すると細気管支炎や肺炎を起こすことがあるウイルスです。特に生後6か月未満での感染は重くなりやすいことが知られています。
妊娠中に接種することで、お母さんの体内でつくられた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移り、生まれてしばらくの間、赤ちゃんを守ることが期待されます。接種に適した時期は妊娠28週から36週です(28〜32週頃を推奨しております)。接種から赤ちゃんへ抗体が移行して効果が出るまでに約2週間かかります。妊婦健診の際にあわせてご相談いただけます。
妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんの目や耳、心臓に影響が及ぶことがあります。これを先天性風疹症候群といいます。
妊娠中に風疹のワクチンを接種することはできません。妊娠を希望される方は、あらかじめ抗体があるかを血液検査で確認し、十分でない場合は接種を受けておくことがすすめられています。接種後は、一定期間の避妊が必要です。
ご家族から感染するケースも多いため、パートナーの方の抗体検査と接種もあわせてご検討ください。恵庭市の助成制度の対象と自己負担額の詳細は恵庭市ホームページをご参照ください。
持病があり治療中の方、お薬を服用中の方は、事前にお知らせください。接種の可否を確認したうえでご案内します。
受付で予診票をご記入いただきます。
医師が問診と体温、体調を確認します。
接種を行います。
院内で30分ほどお休みいただき、体調に変わりがないことを確認してお帰りいただきます。
ワクチンは、対象となる病気にかかる可能性を下げ、かかった場合に重くなることを防ぐことを目的としています。ただし、接種を受けたすべての方に同じ効果があるわけではなく、また、防げる範囲もワクチンごとに決まっています。
一方で、接種後には副反応が起こることがあります。多くは接種部位の痛みや発熱など、数日で治まるものですが、まれに重い症状が起こることも報告されています。予防接種によって健康被害が生じた場合には、国の救済制度が設けられています。
当院では、こうした点をご説明したうえで、ご本人やご家族に判断していただくことを大切にしています。すぐに決められない場合は、資料をお持ち帰りいただくこともできます。
注射の生ワクチンどうしを接種する場合は、一定の間隔をあける必要があります。それ以外の組み合わせについては、間隔の制限はありません。医師が必要と判断した場合には、同時に接種することもできます。
他の医療機関で接種を受けられた場合は、その時期と種類をお知らせください。母子健康手帳をお持ちいただくと確認がスムーズです。
インフルエンザワクチンは、流行期の前に接種しておくことで、発症や重症化を抑えることが期待されます。妊娠中の方も接種いただけます。
そのほかのワクチンについても、ご希望があればご相談ください。取り扱いのないものは、対応可能な医療機関をご案内します。
すでに感染しているタイプのHPVには効果がありませんが、まだ感染していないタイプに対する効果は期待できます。年齢やこれまでの経過をふまえてご相談ください。
最初からやり直す必要はありません。残りの回数を接種することで完了となります。ご相談ください。
可能です。男性自身の陰茎がん、肛門がん、中咽頭がん、尖圭コンジローマなどの予防や、パートナーへのHPV感染を防ぎ、子宮頸がんの予防にも繋がります。現在、原則男性は任意接種ですので、全額自己負担となります。
接種できます。体調に問題がなければ、月経の時期を気にしていただく必要はありません。
妊娠中に接種できるワクチンと、控えていただくワクチンがあります。生ワクチンは妊娠中の接種ができません。一方、インフルエンザワクチンやRSウイルスワクチンのように、妊娠中の接種がすすめられているものもあります。
授乳中は、ほとんどのワクチンを接種いただけます。判断に迷われる場合は、妊娠週数や授乳の状況をお伝えいただければ、その時点で受けられるものをご案内します。

えにわ産婦人科
院長 春日 芙貴子
得意な診療・専門領域
保有資格
所属学会
監修者紹介
札幌医科大学医学部を卒業後、函館五稜郭病院、市立釧路総合病院、札幌医科大学などの産婦人科で勤務。製鉄記念室蘭病院の産婦人科科長を経て、えにわ産婦人科の院長として診療にあたっています。
診療で大切にしていること
月経のお悩み、がん検診、不妊の相談、妊婦健診、更年期の不調に対応しています。検査の意味や病気の状態を説明し、一人ひとりのご希望に合う選択肢を、ご納得いただいたうえで選ぶことを大切にしています。
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